井の頭自然文化園で飼育されている、アジアゾウの「はな子」ですが、2016年5月26日(木)朝、室内で横臥していたため、自力で起立を促す試みを続けていましたが、残念ながら15時4分に死亡が確認されました。
ゾウ舎前に献花台とメッセージを書いていただく用紙を設置します。
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横臥する「はな子」 2016年5月26日11時頃 | アジアゾウ「はな子」 2016年1月3日 |
はな子は1949年9月2日、タイと日本国の友好のシンボルとして子どもたちの要望を受けて来日しました。1949年の来日時、2歳半くらいでした。正確な生年月日が不明なので、毎年1月1日を誕生日としており、今年(2016年)に69歳を迎えたところでした。
死亡確認日時は2016年5月26日(木)15時4分、死因は不明です。5月27日に解剖検査を実施予定です。
(5月27日追記)
→解剖をおこなった結果、死因は、継続的な横臥で肺のうっ血を引き起こしたことによる呼吸不全と判明しました(お知らせ)。
死亡の状況
26日 8:30 ゾウ舎室内で「はな子」が横臥していた
(夜間監視ビデオで確認したところ、1時25分頃、横臥状態となった模様)
10:45 横臥したままだと内臓を圧迫して死亡してしまうので、上野動物園・多摩動物公園の飼育職員の応援も受け、ロープなどにより起立させるべく作業を開始
15:04 死亡を確認
日本国内の飼育状況(2015年12月31日現在)
41館91頭(オス21頭、メス70頭)
資料:アジアゾウ国内血統登録第23回調査結果【(公社)日本動物園水族館協会】
(参考)
アジアゾウは中央アジア、タイ、マレーシアに分布し、主に森林に生息しています。
食性は植物食で、主に草を食べるが木の枝、葉、樹皮、根、種子、果実なども食べます。
「はな子」について
1947年春頃、タイのクンジャラ農園で誕生しました。
日本の子どもたちの要望を受け、1949年タイのバンコクを出発し日本に到着し、同年9月4日上野動物園に到着。「はな子」と命名されました。
1954年に上野動物園から井の頭自然文化園に移動し、2013年、66歳で国内最高齢記録を更新しました。
(2016年05月26日)
(2016年05月27日更新)