今年(2016年)2月に葛西臨海水族園のスタッフが南極で採集してきた生きものを3月24日から公開中。そのうちの一種が「ヒモムシ」です。名前のとおり、ひものように細長く、紐形動物門に属する動物です。
ヒモムシ類の多くは海に生息し、海底で生活しています。このたび公開したのは、学名
Parborlasia corrugatus。カタカナ読みすると「パルボルラシア・コッルガトゥス」です。南極海沿岸の浅い海に多く見られます。体は柔らく伸縮自在で、伸びると長さが1メートル程度になります。海底にえさを見つけると、体の先にあるスリット状の口で飲みこみます。
このヒモムシにマアジを与えてみました。頭から丸のみするところを動画でごらんください。細長いゴムチューブのような体を伸縮させながら、マアジをぐいぐいと飲み込んでいきます。
動画は左が通常の速度、右が10倍速です。通常の速度でじっくり見ると、マアジを探すように頭部を振ったり、マアジの尾びれがゆっくりと飲み込まれていくようすがはっきりとわかります。
※細長い生きものが苦手な方は、注意してごらんください。
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(2016年03月24日)