多摩動物公園にはじめて来園したコアラ「タムタム」が、2005年2月25日、残念ながら死亡しました。
オーストラリアから日本の動物園にコアラが初めてやってきたのは今から20年と4か月ほど前、1984年10月25日のことでした。この日、名古屋市の東山動物園と鹿児島市の平川動物公園、そして多摩動物公園にコアラが2頭ずつ到着したのです。
多摩動物公園には2頭のオス、タムタムとトムトムがやってきました。しかしトムトムは2年後の1986年11月4日に急性腎盂膀胱炎で死亡。以来、15頭のコアラをむかえ、12頭が誕生しました。その間、タムタムはずっと元気なすがたを見せてくれていました。
元気だったタムタムが体調をくずしたのは、ここ数日のことでした。治療をおこなっていましたが、2月25日の明け方から急激に容態が悪化し、死亡しました。死因は老衰です。
野生のコアラの寿命が10年から13年といわれ、飼育下での寿命は15年ていどとされていますが、タムタムは22歳をむかえ、記録的な長寿個体でした。
初来日のコアラとして来園し、その後来園したメスとのあいだに4頭の子をもうけたタムタム。現在、多摩動物公園のコアラは、ニューサウスウェールズコアラがメス1頭、クイーンズランドコアラがオス2頭、メス2頭となりました。
・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のコアラは
こちらです。
(2005年2月25日)