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アメリカバイソン「グンマ」とブラウンキツネザル「No.081」、長い間ありがとう
 └─上野  2013/09/22

 2013年9月20日、アメリカバイソンの「グンマ」(オス)とブラウンキツネザルの「No.081」(オス)が死亡しました。

アメリカバイソン「グンマ」


 アメリカバイソンのグンマは1990年5月19日に群馬サファリワールドで生まれ、1993年7月1日に上野動物園にやってきました。

 2006年からはクビワペッカリーの三姉妹と同居し、ときおりペッカリーに足をかまれたりえさを取られたりもしましたが、グンマはつねに穏やかな態度で、自分よりずっと小さいペッカリーを攻撃するようなことはありませんでした。

 数日前から関節炎で立てなくなっていましたが、23歳4か月という年齢は、上野動物園の長いアメリカバイソン飼育歴でも最高齢です。野生のアメリカバイソンの平均寿命はおよそ15歳、飼育下ではまれに25歳にまで達すると言われています。グンマは老衰による大往生でした。

◎東京ズーネットBB「バイソンとペッカリーの同居」(2006年8月撮影)

ブラウンキツネザル「No.081」


 ブラウンキツネザルのオス「No.081」は1978年3月4日、ドイツのケルン動物園で生まれました。ながらく財団法人進化生物学研究所で飼育されていましたが、2009年5月22日、「アイアイのすむ森」の完成した上野動物園にやって来ました。

 ブラウンキツネザルの寿命が通常20~25年であることを考えると、この個体は上野動物園来園時に31歳を超える高齢でしたが、食欲はたいへん旺盛で、同居するハリテンレックのえさをすべて横取りしてしまうほどでした。

 3歳年下でやはり高齢のメスとたいへん仲がよく、毎晩寄り添って寝ていました。ここ数日で急速に体調が悪化し、35歳6か月で老衰により死亡しました。世界の動物園での長寿記録は36歳なので、もう少しで記録更新でした。

◎東京ズーネットBB「ブラウンキツネザル」(2009年6月撮影)

(2013年09月22日)



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