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恒例、ヒツジの毛刈り
 └─上野  2012/06/22

 上野動物園子ども動物園では、現在コリデール種のヒツジを4頭飼育しています。コリデール種は、毛が生え替わることがなく伸び続けるため、暑い夏が来る前に毛刈りをしなければなりません。 

 そこで、本年(2012年)も5月初めから6月初めにかけて、3頭のおとなのヒツジの毛刈りをおこないました。

 ヒツジたちに負担をかけないため、大きなバリカンを使って手早く毛を刈らなければなりません。毎年、今度こそは!と意気込みを見せますが、担当者が替わってしまうことが多いため、なかなか上達しません。

 本場ニュージーランドのプロは、ヒツジを仰向けに寝かせ、1頭あたり数分で毛を刈ってしまいますが、こちらはそんなふうにいくはずもなく、最初の1頭は1時間20分ほどかかりました。

 しかし、3頭目になるといくらかスムーズにいくようになり、1時間弱で終わらせることができました。

 また、プロの人がやるように、毛をむくような感じでちょうど1枚の毛織物のように毛刈りをすることができました。刈った後はでこぼこですが、ほんの少しだけ、本場のプロに近づけたような気がします。

 おとなのヒツジが短くなった毛でいるのに対して、今春生まれの子どもは毛を刈らなかったため、丸いシルエットでヒツジらしい姿をしていて、さわるとモフモフしてとても柔らかいです。

 毛刈り後のすっきりしたヒツジたちと、モフモフの子どもに会いに来て、さわってみてください。

写真上:毛刈り中
写真中:でこぼこだけど、スッキリ!
写真下:1枚になるように刈れた

〔上野動物園子ども動物園係 井上智右〕

(2012年06月22日)



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