ニュース
カピバラの大事なプール
 └─上野  2012/05/18

 上野動物園子ども動物園のなかよし広場に入ってすぐ右側に、カピバラのメスを1頭展示しています。2011年12月東園のラマバク舎から移動してきました。

「子ども動物園にカピバラのメスがデビュー!」(2011年12月22日)

 東園のラマバク舎では午前中の限られた時間の展示でしたが、子ども動物園では、開園時間から16時過ぎまで、長い時間にわたりごらんになれます。 日中はあまり活動しないため、放飼場でのんびり座っていることが多いと思います。

 カピバラは、水の中で排泄するという習性があります。子ども動物園のカピバラは、朝9時30分ころに寝室から放飼場に出ますが、すぐにプールに入り排泄をします。その後も夕方寝室に戻るまで、3回くらい排泄行動があり、プールの観覧通路側が透明なので、そのようすをよく見ることができます。夕方近くなると水が濁って見づらくはなりますが……。

 カピバラは足の先だけでも水に浸かればその気になるようで、水が冷たい春先までは、水位の低いプールで足先だけ浸けて排泄していましたが、暖かくなってきたため、このごろは体の半分くらいまでプールに入ることもあります。

 最近、ゴム栓を抜いてしまうことを覚えて、自分でプールを排水してしまうことがあります。チェーンのリングの部分に前歯をかけて抜きます。さすが大型齧歯類です。

 これからの暑い季節に、プールに浸かったままじっとして涼んでいる姿が見られるかどうか、飼育担当者としても楽しみにしています。

写真上:排泄中
写真下:12時ころにおやつのタケを食べる

〔上野動物園子ども動物園係 井上智右〕

(2012年05月18日)



ページトップへ