神戸市王子動物園とのブリ―ディングローン(※)により当園で飼育しているコアラが妊娠、出産しました。現在コアラの赤ちゃんは、お母さんコアラのおなかにある袋の中で成育中です。
◎経過について
2011年5月18日、神戸市王子動物園からオスのコアラ「ピックス」を繁殖目的で借り受け、6月23日には当園飼育のメス「ミライ」(写真)の出産を確認しました(性別不明・1頭)。2011年11月現在、コアラの赤ちゃんは「ミライ」のおなかにある育児嚢(いくじのう)で成育中です。
◎両親
父親:ピックス 8歳4ヶ月
2003年6月28日 鹿児島市平川動物公園生まれ
母親:ミライ 3歳
2008年10月25日 多摩動物公園生まれ
◎コアラの繁殖のしくみについて
コアラを含めた有袋類は、おなかに育児嚢と呼ばれる袋を持ち、未熟な状態で生まれた嚢児(のうじ)をこの袋の中で育てます。
コアラの妊娠から出産までの期間は約1ヶ月です。一般的に、大きさは約1.7cm、体重約0.5gと未熟な状態で生まれます。生まれた嚢児はすぐに自力で育児嚢に移動し、嚢内の乳首に吸いつきます。その中で母乳を飲んで成長します。
育児嚢に入ってから約6ヶ月で袋から出るようになります。これを出袋(しゅったい)といいます。
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コアラ出袋日を予想するイベントのお知らせもご覧ください。
当園での飼育状況
今回生まれた赤ちゃんを含め、6頭(オス2、メス3、不明1)になりました。
◎関連動画
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コアラの「ミライ」元気です(2009年10月撮影)
(2011年11月24日)