8月15日、ドイツのオスナブリュック動物園からタテガミオオカミのメスがやってきました。22日から公開しています。
今年の1月、ドイツ・フランクフルト動物園のクリスチャン・シュミット園長より、上野動物園開園 120周年のお祝いとして動物寄贈の申し出がありました。当園よりタテガミオオカミをお願いしたところ、ヨーロッパの動物園間での調整を経て、ドイツ・ニーダーザクセン州のオスナブリュック動物園からメスの「コンチャ」(2001年12月5日生まれ、8か月)が来園しました。
オスの来園は2002年2月13日、イギリスのハウレッツ動物園からやってきました。現在3歳です。今のところ、メスとオスは別々の部屋で飼育しています。展示場所はアイアイやエミューなどがいる「走禽舎」です。
タテガミオオカミは、南米の草原ややぶ、湿地に生息するイヌ科の動物で、小型哺乳類、爬虫類、魚や昆虫類、さらには果実や木の実なども食べる雑食性のオオカミです。体長は100~130センチ、体重は25キログラムほど。体は淡黄色の体毛でおおわれ、首から肩にかけて黒色の長いたてがみが生えています。大きな耳と細長く黒い四肢をもち、体高はおよそ70~80センチにもおよびます。長い四肢は丈の高い草が生えている草原を速く走るのに適していると考えられます。群れはつくらず、単独で狩りをしますが、繁殖期はペアで行動します。なお日本では、タテガミオオカミは上野動物園でしか飼育されていません。
・オスナブリュック動物園
http://www.zoo-osnabrueck.de/
・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」の
タテガミオオカミはココ (図鑑の写真はオス)