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アクアマリンふくしまから来たウミガラス、ひな誕生
 └─葛西  2011/07/14

 葛西臨海水族園では、東日本大震災で被災した水族館「アクアマリンふくしま(福島県いわき市)」から展示生物の一部を緊急保護として受け入れています。このたび、預かっているウミガラスのうち1ペアが水族園で繁殖し、その卵が無事に孵りましたのでお知らせします。

 アクアマリンふくしまは7月15日に再開が決まり、そのためお預かりしていた魚類等の生物は7月7日に返却しました(ニュースはこちら)が、ウミガラスについては、現在繁殖期にあたることと暑い時期の輸送は危険なため、秋以降の返却を予定しています。

孵化日 2011年7月8日(金)

頭数  1羽(性別不明)

公開場所 本館1階「海鳥の生態」コーナー

経緯
 当園では、東日本大震災で被災したアクアマリンふくしまからの要請に基づき、3月17日(木)にウミガラス5羽を緊急保護として受け入れました。

 この預かっているウミガラスのペアが6月4日に産卵しました。卵は1個で床に産み落としてしまい、その場所で放卵を続けることが出来ないため、孵卵器に収容しました。

 その後有精卵と判明したので、当園の仮親に預けて育てていたところ、7月8日に孵りました。ウミガラスは巣穴をつくらず岩の上に産卵します。現在展示場に向かって中央の岩の奥でひなを育てていますが、その姿は観覧側からは見えません。

 ひなは約2週間後には巣立つ予定で、その後は数か月程度仮親について行動します。アクアマリンふくしまへにひなを戻すのは、親と同じ11月ごろを予定しています。

(2011年07月14日)



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