ホッキョクグマ舎改修工事のため、観覧通路を通行止めにしています。現在、ホッキョクグマ舎用設備の移設や擬岩補修の作業中。そのかわり、寝室側に観覧場所をもうけました。サル山わきの急な坂の途中にあります。
また、ホッキョクグマ舎にならぶクマ舎は年内にとりこわし、2年の工事を経て、生まれ変わる予定です。動物たちはそれぞれ、園内の別の場所にうつします。
記録を見ると、昭和2年(1927年)12月15日、「シロクマ檻竣工。無柵放養式として日本で最初のもの。翌昭3.1.1公開」とあります。
このホッキョクグマ舎と前後してつくられたのが、ヒグマ舎、クマ舎、オットセイ池。ヒグマ舎とクマ舎は、それまでクマ檻がならんでいたところに、となりあわせて造られたのでした。
その背景はコンリート擬岩。天井はなし。鉄棒が檻として設置され、前面の鉄柵の上部は内側に曲げて、「忍び返し」となっていました。
しかし、クマ舎とヒグマ舎は昭和34年(1959年)にはとりこわされ、翌年の2月16日に完成し、現在のクマ舎にいたっています。
クマ舎観覧通路の下は倉庫になっています。また、中にはホッキョクグマ舎プール用循環ポンプなどの設備も設置されています。解体後、あたらしい飼育展示舎では、ここを寝室にする予定です。
また、クマ舎の並びに「東京の野山」という鳥舎がありますが、この施設は園内の五重塔ちかくに引っ越します。こちらは12月中旬は見られる予定です。
・写真上:改修中のホッキョクグマ舎
・写真下:ホッキョクグマ寝室側の観覧場所
(2004年10月29日)
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