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モモイロペリカンの餌やり──上野 8/16
 メールマガジン No.54でお伝えしたとおり、現在、不忍池にはモモイロペリカンが2羽います。

 これまで、「岸から数メートル離れた島」と「岸」のあいだに囲いをつくって放していましたが、カワウの島がある広い池に出て行けるよう、囲いの一部をはずしました。

 現在、池の真ん中にある、カワウがひしめく島の上でじっとしていることの方が多いようです。カワウに追い出されるようなこともなく、島の上で羽を少し広げて、風に吹かれているようすが岸から見えるでしょう。カワウは体が黒、モモイロペリカンはほとんど白ですから目立ちます。

 さて、餌やりはどうしているかというと──。岸から呼ぶのです! 時間は決まっていませんが、たいてい午後3時以降、アジを入れた容器をさげた担当者がやってきます。担当者が岸に到着すると、2羽はさっそくカワウの島からおりて、約 100メートルの距離を静かに(急いで?)泳いでやってきます。

 担当者は木製の橋を渡って、岸から数メートル離れたペリカン用の島へ移ります。そばまで来た2羽にアジをポーンと投げてやると、ペリカンたちは大きな口を開けて上手にキャッチ。

 ふだん細長く見えるくちばしですが、魚を受け取るときの下のくちばしに注目! びっくりするほど、ビロ~ンと横に「丸く」広がります。

 餌をやっていると、カワウがやってきて「横入り」をしようとします。そういう個体(担当者によると割りこんでくる個体は決まっているとのこと)が来たときは、いったん餌やりを中止。後でタイミングを見はからって再度餌を投げてやります。負けるな、モモイロペリカン!



・「どうぶつ図鑑」のモモイロペリカンはココ



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