アフリカ園のサバンナの高いところにワイヤーが渡してあります。高さはキリンの背よりもさらに上。そこに青草を入れたカゴをつるして、キリンがえさを食べるようすが見られるようにしています。
このたび、カゴのかわりに「くす玉」をためしてみることにしました。といっても、記念式典などで見られるようなくす玉とはちがって、「金網製」。中に入れた青草は、網のすきまからはみ出すことになります。
半球形の金網の中に青草をつめ、円形の金網でふたをします。これを二つ合わせて、割れないように1か所を縄で結びとめると完成! チェーンをつかってつるします。
くす玉をつるすのは午前11時ごろ。キリンたちはさっそく集まってきます。網ごしに食べる個体も見られますが、しばらくすると、縄をじょうずにはずして、くす玉をパカーン! 15分くらいで割ってしまうこともあれば、1時間以上かかることもあるようです。
ただし、円形の網でおさえてありますので、中の青草がドサッと落ちてくるわけではありません。キリンたちは舌をつかって、高いところにあるえさを食べ続けます。低いところに置いておくよりも、高いところに置いた方が、キリンたちはよく食べるようです。
長い舌をつかって器用に食べるようすを、じっくり観察してみてください。カゴを使った給餌は、よっぽど悪天候でなければ毎日11時ごろおこなっています。くす玉給餌は不定期ですので、見られなかったときは、ごめんなさい。
・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」の
アミメキリンはココ(鳴き声も聞けます)
(2004年10月15日)