2011年4月15日、千葉県における高病原性鳥インフルエンザが終息しました。待ちに待った日です。これで上野動物園の子ども動物園でも、鳥たちを広場にふたたび出せることになりました。
千葉県で高病原性鳥インフルエンザが発生したのは3月でした。それにともない、野鳥からの感染を防ぐため、上野動物園では不忍池や五重塔のまわりで放し飼いにしている鳥たちをケージなどに移し、子ども動物園では、ニワトリやアヒルたちとのふれあいイベントを中止しました。
昨年(2010年)6月に国内で口蹄疫が発生したときも、ヤギやヒツジとのふれあいを約1か月半中止しました。やはり、動物たちを守るための対応でした。
子ども動物園は、動物とふれあい、動物をじかに感じていただく場所です。そのため、動物を守るために隔離などの対応をしなければいけなくなることがありますが、1年のあいだに2回も隔離が必要になったのは、子ども動物園が始まって以来のことでした。ご来園いただいたみなさんには、ご迷惑をおかけしました。
4月15日以降、子ども動物園ではすべての動物が広場を闊歩しています。さまざまな動物の鳴き声が聞こえます。見慣れた風景、聞き慣れた鳴き声ですが、やはりうれしいものです。
子ども動物園では、動物を間近で見て、直接さわって、においを嗅いで、じかに体験してください。それが、子ども動物園の最大の魅力です。
〔上野動物園子ども動物園係 高藤彰〕
(2011年05月03日)
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