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ホフマンナマケモノの「ヒデ」が死亡しました
 └─上野  2011/02/04

 2011年1月19日、上野動物園のホフマンナマケモノのオス「ヒデ」が死亡しました。推定年齢31歳でした。ナマケモノの寿命は、野生で12年くらい、飼育下では30年くらいといわれています。
 ヒデは、1983年4月3日にメスの「コウ」と一緒に推定3歳で来園しました。旧類人猿舎、小獣館で室内展示した後、2001年9月からは、現在の飼育場所に移り、初めて屋外展示になりました。

 2005年から始めた動物舎と園路の木をつなげて自由に行き来できる「ナマケの渡り」の行動展示において、活発なヒデはハシビロコウ舎側のイチョウの木までロープを渡り、来園者を楽しませてくれました。

◎東京ズーネットBBの動画「ホフマンナマケモノ新展示」2005年5月撮影

 最近も変わらずに、亡くなる前日までこの寒さにも負けず、元気に放飼場を動き回っていました。28年間もの長い間、上野で親しまれてきた個体なので、ファンの方も多く、死亡したのは大変残念です。

 現在国内で見られるホフマンナマケモノは、メスのコウ1頭のみとなりました。コウもヒデと同じ推定31歳と高齢ですが、もっともっと長生きしてもらいたいので、寒い時期は室内のみで展示することにしました。

〔上野動物園西園飼育展示係 多田和美〕

(2011年02月04日)



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