2010年9月8日、オウサマペンギン4羽が上野動物園から葛西臨海水族園へ引っ越しました。
もともとオウサマペンギンは東園のペンギン池で生活していましたが、そこに新たな施設「水の世界」を建設するため、4月9日から西園ニシツノメドリ舎へ移動していました。
オウサマペンギンは、南極周辺の涼しい場所でくらすペンギンで、日本の暑い夏は冷房施設が必要です。そこで工事中は、冷房設備が整い、かつペンギンが泳げるプールをそなえたニシツノメドリ舎に移すことにしたのです。しかし、体の大きいオウサマペンギンには、もっと広くて、のびのびできる環境が必要ではないかとも考え、葛西臨海水族園と相談し、再度引っ越すことになったのです。
なるべく早く移動させたかったのですが、上野動物園のオウサマペンギンの産卵期は6月~7月で、この時期の移動はペンギンへの負担が大きいと考え、9月の実施になりました。
オウサマペンギンが移動し、上野のペンギン類展示は、ケープペンギンのみとなりました。なお葛西臨海水族園では、当面非公開施設で飼育します。
長年オウサマペンギンのファンとしてペンギンに会いにきてくださったみなさん、本当にありがとうございました。
写真上:1羽ずつ仕切りのある箱で移動
写真下:水族園に落ち着いたペンギンたち。餌も食べました。
〔上野動物園西園飼育展示係 齋藤圭史〕
(2010年09月10日)
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