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四季折々の訪問者、ツバメ
 └─大島  2010/07/16

 自然豊かな大島公園動物園には、季節ごとにさまざまな野生動物が訪れ、来園者を楽しませてくれます。今はちょうどツバメが園内を飛び回り、あちこちの動物舎で子育てをするようすが見られます。

 2010年4月、大島公園内の自然と動植物を紹介するインフォメーションセンターがオープンしましたが、ここにもツバメが巣を作りました。
 5月下旬、雨風がしのげる場所を見つけては、泥や枯れ草を唾液で固め、巣作りを開始しました。最初の数日間は基礎固めをしているようで、巣が大きくなっている感じはありませんでしたが、4日目にはだいぶ形になり、1週間も経つと立派な巣になっていました。
 6月中旬にはひなが生まれ、親鳥は園内に出ては虫を捕まえて、せっせとひなに餌やりをしていました。2週間ぐらい経つと、ひなは巣からはみ出るほど大きくなりました。園内のどの巣にも5羽ほどのひなが育っています。

 7月に入って、のど下の羽毛に赤みを帯びてきたひなが、巣の下の手すりに止まっているのを見つけました。隣には親が付き添っています。ひなはバタバタと羽を羽ばたかせますがうまく飛べず、柵の上でもがいているように見えます。それから数日は、巣の付近で親と一緒に飛ぶ幼鳥の姿が見られましたが、やがていなくなりました。おそらく島内の別の場所に移動したのでしょう。無事にひなが巣立ち、まずは一安心です。

 ツバメは、昔から縁起のよい鳥として人々から愛されてきました。そして、ツバメが巣を作る家は、商売繁盛するといわれています。 大島公園動物園もこれにあやかって、たくさんの来園者の方々を迎えられるようにと願っています。

〔大島公園動物園 大賀幹夫〕

(2010年07月16日)



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