井の頭自然文化園の分園にたくさん生えているラクウショウの実については
2009年12月04日のニュースで紹介しました。
同じように園内に多く見られるメタセコイアの実については、そのときには触れませんでした。というのも冬には実が皆さんの目にふれないからなのです。4月になりメタセコイアの実が地面に落ちはじめました。
メタセコイアはラクウショウと同じように秋に実がつくのですが、枝を離れて実が落ちてくるのは、年を越して春になってからのようです。
特徴のある実なので、ほかの松ぼっくりと見間違えることはありません。
先にふれたように、このメタセコイアの木は分園内にたくさん生えているのですが、今年は落ちてくる実が少ないのです。
メタセコイアもラクウショウも高く育つ木で、太い枝が枯れて歩いている人の頭上に落ちてくると危険です。そのため枝払いを大掛かりにおこなっていますので、そのために実があまりつかなかったようです。それでも園内をじっくり探してみてださい、実が落ちている場所があります。
本園資料館の前には1950年に日本に最初に渡ってきたメタセコイアの木が1本植えられています。この木にもかなり実がついています、一度ご覧ください。
写真上から
・落ちたメタセコイアの実
・メタセコイアの実
・枝を払った木(後ろに枝を払っていない木が見える)
〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 浅井ミノル〕
(2010年05月07日)