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日よけ用屋根、それとも滑り台?
 └─多摩  2010/03/26

 多摩動物公園のオランウータン放飼場の中には、やぐらやロープなどの遊具はありますが、雨や日差しを避けるための施設がありませんでした。とくに、雨がふると、オランウータンたちはやぐらの下やわずかなひさしのある壁際で雨宿りをしていました。

 そこで2010年2月、以前から必要と考えていた屋根を設置しました。既存のやぐらを利用して2か所、あらたに1か所、木の板による屋根を作成したのです。

 屋根の完成後、オランウータンたちは新しい屋根をすぐ見つけて興味を示し、においをかいだり、感触をたしかめるかのように指で触れてみたり、簡単なチェックをしていました。

 また、ミンピー(メス、3歳)は屋根の傾斜を利用して滑り台として遊んだり、他のオランウータンは屋根の上で大の字になって日向ぼっこをしたりする姿が見られました。思いがけない使い方に担当者も驚きましたが、それはそれでいいのかなと思います。

 今後、日よけや雨宿りの場所としても使ってくれることを期待しています。

〔多摩動物公園南園飼育展示係 島原直樹〕

(2010年03月26日)



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