今年も夏到来。多摩動物公園昆虫園の外国産昆虫「擬態コーナー」もにぎやかになってきました。
今回ご紹介するのは、擬態する昆虫として非常に有名な「コノハムシ」です。昆虫園で展示しているのは、Phyllium pulchrifolium という学名をもつコノハムシです。
葉にとまっていると、背中に葉脈のような模様が見えたり、足先は枯れた葉のような形をしていたり、その擬態ぶりは驚くばかりです。体の色は緑色が多いのですが、中には枯葉のような色をした個体も見られます。
葉に似ているのは、じつはメスです。オスはもっとスマートで、あまり葉に似ているとはいえません。そのかわりオスは、メスが失ってしまった飛ぶ能力をもっています。展示ケースにはオスも同居しているので、見くらべてください。
右の写真には、緑色の個体と茶色の個体、それにオス、合わせて3匹が写っています。どこにいるか、答は「擬態する昆虫」パート2の記事でお教えしましょう。
〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 野村友宏〕
(2009年08月14日)
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