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井の頭自然文化園の四季の植物
 └─井の頭 2009/06/26

 井の頭自然文化園はごぞんじのとおり動物園ですが、じつは植物の種類も多く、植物について問合せをいただくことも少なくありません。おかげさまで年間パスポートで通ってくださる「文化園ファン」もたくさんいらっしゃいます。植物に興味をおもちの方が隅々まで楽しんでいただけるよう、また初めて来園された方にもわかりやすいよう、正門前の掲示板には、花の開花状況を「花ごよみ」として知らせしています。2009年6月15日の開花状況は、こちらのPDFをごらんください。

 ここでは、井の頭自然文化園花ごよみのダイジェスト版!をお伝えします

1月
正門前に門松を立てて新たな年を迎える。スイセンの花が早春を彩る。

2月
本園と分園を結ぶ井の頭恩賜公園では梅林、文化園内ではフキ、フクジュソウなど山野草が咲き始め、春はすぐそこ。

3月
ツバキ園が見頃を迎えると、多くの花がいっせいに咲き始める。

4月
なんといっても桜。サル山前の広場でのお花見はオススメです。

5月
資料館周辺に咲くホオノキ、オオヤマレンゲ、カラタネオガタマなど、香りあるモクレン科の花をお楽しみください。

6月
梅雨空の下に咲くアジサイ。今が見頃です(右:アジサイとオカトラノオ)。

7月
イヌタデ、ミズヒキなどの野草や分園水路際に咲くミゾソバをごらんください。

8月
炎天下に咲く紅いサルスベリと白いムクゲは対照的な存在です。

9月
お彼岸の時期に赤く燃えるように咲き、秋の訪れを告げるヒガンバナ。資料館周辺や分園オシドリ舎付近では白花種を見ることができます。

10月
春に咲いた花を8月に剪定して咲かせる秋のバラもオススメです。

11月
サザンカや茶の花を観賞し、侘び寂びを感じてみてはいかかでしょう?

12月
上旬は紅葉、中旬から温室内のポインセチア、雪吊りの風物詩で冬到来。

 ツバキ、バラ、シャクナゲなど、同じ種類が同じ場所で咲く植物の紹介はもちろんのこと、園内各所で見られるもの、中には園内で1本しかないもの、雑草と言われてしまうようなマニアックなものまで、幅広くお伝えします。

 私たち施設係農園芸職員は、植物の特徴を考慮し、季節に応じた手入れをおこない、よりよい環境作りを心がけ、来園者方に花と緑を提供できるよう、日々努力しています。来園者の方々が花の写真を撮るすがた、花の絵を描くようすを目にするたびに、この仕事をしていてよかったな、と喜びを感じています。

 植物についてのご質問等ありましたら、遠慮なく声をかけてください。園内を散策しながら、それぞれの楽しみ方を見つけ、「文化園マニア」を目指していただけたらと思います。

〔井の頭自然文化園施設係 星野真一〕

(2009年06月26日)



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