スイギュウは、漢字で「水牛」と書きます。その名のとおり、水が大好きなウシです。毎年、夏になると気持ちよさそうにプールに入るスイギュウを見ることができます。
今年(2009年)は4月2日に水を張りましたが、初泳ぎ(?)はオスの「アカギ」が4月7日、メスの「ハルナ」が8日でした(
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ふだんはあまり目立たない、どちらかというと地味なスイギュウですが、ひとたびプールに入れば周囲には人だかりが……遠くからでもわかります。プカ~ッとプールに入っているスイギュウには癒し効果があるようで、何時間(というのは言い過ぎかも知れませんが)見ていてもあきることがありません。みなさんも癒されたいときには、ぜひスイギュウを見にいらしゃってください。
そして、スイギュウを見るときに注目していただきたいポイントがあります。それは「鼻」です。みなさんはプールで鼻に水が入って痛い思いをした、という経験はありませんか? 水の好きなスイギュウは、そんなことのないように、鼻が「開閉式」になっています。
「あの硬そうな鼻がどんな風に閉じるのか?」なかなか想像がつかないかもしれません。閉じるというよりは、鼻を上にずらすことでフタをするという表現の方が近いでしょうか? まぁ、百聞は一見にしかずということで、スイギュウ舎にお越しの際は、癒されついでに、ちょっと見てみてくださいね。
写真上:プールで水につかるスイギュウ「アカギ」
写真中:鼻が開いた状態
写真下:鼻が閉じた状態
〔多摩動物公園南園飼育展示係 高村里美〕
・東京ズーネットBBの動画「
スイギュウ──アジアの沼地」(2008年5月撮影)
(2009年05月15日)