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モモタロウの近況──上野 3/8
 一昨年(2000年)の7月3日に誕生したゴリラのモモタロウは、3月3日で1歳と8か月をむかえました。体重は15キログラム。病気もせず、元気に過ごしています。お母さん(モモコ、現在18歳)とずっといっしょに暮らしていますが、1歳になるころまでモモコにべったりくっついて離れなかったモモタロウも、いまではお母さんのすがたが見えなくなっても、ひとりで遊んでいます。

 でも、モモタロウはまだまだ甘えん坊。ひとりでいるのが寂しくなると、お母さんの胸に飛びこんでいきます。これは野生のゴリラでもおなじで、4~5歳くらいまでは親のそばにいるようです。モモタロウのお尻をよく見ると、 500円玉くらいの大きさの白い毛が生えています。これは子ども時代のサインで、親ばなれする5歳ごろ消え、そのころからおとなの仲間入りをしていきます。

 昨年10月29日、おとなしいローラ(メス、現在24歳)をモモタロウ母子といっしょにしました。モモタロウがお母さん以外のメスにも慣れるようにするためです。こうして、モモタロウはゴリラの群れ社会への第一歩を踏み出しました。

〔上野動物園飼育課 今西亮〕

(くわしくはメールマガジンZooExpressのNo.50 をどうぞ)



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