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ミミセンザンコウ復活!──上野 3/20
 「わー、ロリスー」──人気のあるスローロリス。しかし、気づかれないのが同居人のミミセンザンコウ。「夜の森」の一室でいっしょに展示しています。ミミセンザンコウがいるのは、たいてい「地面」の上。麻袋をかぶって寝ていたり……。

 センザンコウは穿山甲。山に穴を掘る(穿つ[うがつ])、甲羅のようなかたい体をもった動物という意味のようです。アリやシロアリを食べる動物に特徴的な細長い頭をしています。西園にいるオオアリクイとぜひくらべてください。
 アリクイと同じく、センザンコウの舌も長いんです! 餌の時間は11時ごろと午後の2回。ふやかしたドッグフードをメインに、コマツナや牛乳、冷凍シロアリなどをあたえています。
 舌をのばして餌を食べるシーンの動画は、2004年3月25日に公開する「東京ズーネットBB」でごらんください!

 センザンコウには歯がなく、かつては、アリクイが属する「貧歯目」に分類されていました。でも、いまは有鱗目に独立。体をおおうマツボックリのようなうろこが目の名前の由来です。アルマジロ(貧歯目)とおなじく、センザンコウも危険がせまると体を丸めます。そして、するどい縁をもつうろこが武器になるそうです。

 展示個体はオス1頭のみ。2月に名古屋の東山動物園からやってきました。1998年にワシントン条約違反によって没収された個体で、東山動物園が受け入れ、2004年2月に上野動物園に来園、2月28日から公開を始めました。2001年以来、ひさしぶりの有鱗目復活!です。
 じつはこのオス、ずいぶん太っていたそうです。そこでダイエット敢行。2分の1以上の激ヤセに成功! 現在7キロくらいになりました。

 展示場の地面は凸凹もあるので、なるべく木くずをしきつめ、寒さ対策として麻袋も入れました。展示室をのぞいて、すがたが見えなかったら、麻袋を探してください。気になったスローロリスも、麻袋の下をそーっとのぞきに来たとか……。



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