大島公園動物園では先月(2008年11月)以降、「サル島」からときどきカチッカチッという音が聞こえるようになりました。音の方を見ると、バーバリーシープのオスたちが角を突き合わせて競い合いをしています。バーバリーシープにはオスにもメスにも角があるので、少々雌雄の見わけがつきにくいのですが、オスの方が角も体も大きくて立派です。
大島公園では、毎年3月から8月ごろにかけてバーバリーシープの出産が見られるのですが、今年は12月4日に今シーズン初めての子どもが生まれました。しかし、残念ながらこの子は生後すぐに死亡してしまいました。
寒いこの時期、暖かい日にはワオキツネザルがお日さまの方に体を向け、体を温めるようすも観察できます。また、淡水の少ない大島では、冬になるとサル島にある水場にカモやシギがやってきます。運がよければ、旅の途中で体を休める渡り鳥たちを目にすることができるかもしれません。
写真上:ワオキツネザル
写真中:バーバリーシープのオスどうしの闘い
写真下:サル島にやってきたオナガガモのメス
〔大島公園動物園 天野典子〕
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