上野動物園の子ども動物園は、2008年4月10日に開園60周年を迎えました。(4月は60周年記念月間として、さまざまなイベントを開催中! くわしくは、
こちらのPDF[約580KB]をごらんください。)
子ども動物園開園60周年を記念して、「なかよし広場」内のモンゴルマーモット舎に、あたらしい個体がデビュー! 福岡県の「到津の森公園」にいたオス2頭です。現在、モンゴルマーモットを飼育している動物園は、上野動物園だけになりました。なお、この2頭は2002年に上野動物園で繁殖した個体です。
3月24日に2頭を展示場に出したところ、慣れないせいか、巣箱にこもりっきりでした。しかし、最近は日中でも出てきて、餌を手で持って食べたり、活発にトンネルを掘るようすを見せてくれたりしています。ひなたぼっこも大好きらしく、陽を浴びながら、草地の上でくつろいでいることも。
とはいえ、やはり臆病な性格ので、人が大勢いると巣箱に隠れてしまうこともあります。餌を与える昼ごろか、午後3時以降、比較的活発に動きます。
そして、このモンゴルマーモット展示場内に、さらにあたらしい動物が登場。それは、イワシャコです! イワシャコはモンゴルマーモットの生息地であるモンゴル等にも生息するキジ科の鳥。こちらも展示場に出してから数日間は、展示場奥の見えづらい場所にいることが多かったのですが、最近は草地の上を悠々と歩いたり、生えている草をついばんだりしています。
イワシャコは雌雄1羽ずつなのですが、オスが独特の鳴き声をあげながら、メスに対して求愛の行動をとるようすも見られるようになりました。この求愛行動は、午前中によく見られます。また、天気のよい日は砂遊びもしています。
子ども動物園のモンゴルマーモットとイワシャコ。天気のよい日に時間帯を選んで、活発な動きをぜひごらんください。今後もさまざまな行動を見せてくるはず。私たちも楽しみにしています。
写真上・中:来園したモンゴルマーモット(同じ個体です)
写真下:イワシャコ
〔上野動物園子ども動物園係 高橋美紀〕
(2008年04月11日)