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タテガミオオカミの赤ちゃん、すくすく──1/31
 メールマガジン「ズー・エクスプレス」No.146でもお伝えしたタテガミオオカミの赤ちゃん3頭、元気に育ってます。
 2004年1月26日、「東京ズーネットBB」では、タテガミオオカミの母「コンチャ」と赤ちゃんの動くすがたを公開しました。撮影は飼育担当者。やはり、この時期、担当者でなければ近よれません。右の写真は、ビデオ撮影時よりも大きくなった赤ちゃんたちです。

 これまで隠れて見えなかった3頭も、最近ではチョコマカうごきまわっています。餌やりタイムの午後3時以降がねらいめです。今日(1月30日)は、初めて馬肉に食いついていました。担当者の細田職員によると、「食べてるなとは思っていたが、実際に確認したのは1月30日が初めて。一安心だ~」とのこと。
 餌容器には、馬肉のほかに、アボカド、バナナ、ゆで卵、鶏頭、煮芋など、さらに離乳食として、オートミールやふやかしたドッグフードも入っています。アボカドは親子ともに人気があるようで、ハグハグと食いついていました(初めて子どもが口にした固形食もアボカドでした)。
 母親には、出産後、ラットを毎日サービス(それまで2日に1回しかあたえていませんでした)しています。

 子どもはオス1、メス2。最初に性別を確認しただけなので、今、外見で雌雄を見わけることはできません。しっぽなど、からだのもように特徴もありますが、成長すると変わるかも。両親については、被毛が「ねぐせ」っぽくなている方が父親のシリウスです。
 これまで担当者が飼育室に入っても、シリウスはわれ関せずといったようすだったそうですが、最近になって、担当者に向かって威嚇するようになったそうです。「父性」がめざめたのか……?
 母親のコンチャによる「しつけ」も始まりました。子どもに正面から相対して、うなり声をあげ、「教育的指導」をするとか。「こんな感じだよ」と、細田職員が四つんばいになって、マネをしてくれました……。

 1月14日の体重測定では、3頭ともおよそ 2.3キログラム。12月29日の体重は約 1.4キログラムでした。そろそろ3キロには達しているはず。しかし、体重測定では、カプリとやられるので測る方もタイヘンです。
 今日も子どもは放飼場に出てきて、となりのエミューをじーっと見つめていました……。

※写真上は2004年1月10日、他2点は1月26日撮影。一番下の写真は、母親が寝小屋の地面に掘った穴におさまる子ども。いずれも、上野動物園飼育課・細田孝久撮影

・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のタテガミオオカミはこちら



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