ニュース
今年もやってきました……ラマの毛刈りのシーズンが!
 └─2007/06/15

 子ども動物園にいるラマのラーマ君(8歳)。毎年梅雨前に全身の毛を刈ってやります。ラマは南アメリカの高山地帯原産なので暑さに弱く、ラーマも暑い日になると体全体で息をしていて、とてもつらそうです。担当者は一日に何回も水浴びをさせますが、もう限界!!

 そして、2007年6月11日(月)の休園日。決行の日がやってきました。じつはラーマは体をさわられるのが大の苦手……。毛を刈ろうとすると必死に抵抗し、作業は一筋縄ではいかないのです。

 担当者がラーマをじっとさせ、新人職員に刈らせていきます。今回使用したバリカンはアメリカ製のハイパーワーバリカン。音も大きく、いい仕事をしてくれそう!!

 毛刈りを初めても事態が飲み込めず、キョトンとするラーマ。担当者はラーマにたえず声をかけ、気を毛刈りから気をそらせます。しかし、お腹や後脚の毛を刈ろうとすると、体を左右に振ったり、唾を吐きながら逃げようとしたり。しかし、これでこそラーマの毛刈り!! ラーマが「本調子」になってきたので、担当者はラーマを座らせ、「待て」の号令をかけ、そのすきに3人がかりで刈ってもらいました。

 しかしいい流れで来ているのに、その流れをぶち壊すことが一つ。それは、いい仕事をしてくれると確信していたあのハイパワーバリカンです。少し刈ると「ウ、ウ、ウ、ウ~ン」と止まってしまうのです。ラーマががまんして待っているのに、このバリカンは~(怒)と皆かなりイライラしていました。バリカンはお湯につけると元に戻りますが、また少し刈ると止まる……ひたすらこの繰り返しです。

 気づくと作業開始から2時間が経過していました。少し刈り残しはあるものの、ラーマの疲労も考え、毛刈りは終わりにしました。職員はみな汗だく、毛まみれ、唾まみれ。ラーマはやけに細くなりへんてこなすがたですが、涼しそうなラーマのすがたを見て、みな疲れが吹き飛びました。

 今回刈ったラーマの毛は約 1.5キログラム。刈った毛は、ともだち牧場前の看板に設置されたケースの中に入っていますので、ぜひさわりに来てください!!

※ラマ毛刈りのビデオ(約30秒)は、下記リンクをごらんください。なお、毛を飼っている職員が雨合羽を着ているのは、まさに雨が降っているからです。

Windows Media Player
QuickTime

〔上野動物園子ども動物園 橋川真弓〕

(2007年6月15日)



ページトップへ