カリフォルニアアシカ「カコ」(メス、29歳)が現在、体調を崩しています。
近年、加齢による衰えが見え、治療しながら健康状態の維持に努めてきましたが、9月末から全身の震えや食欲の低下、元気消失が見られたため、10月2日に血液検査とレントゲン検査をおこないました。明らかな異常は見つかっていませんが、脳神経と消化器の機能障害が疑われたため、状態を見ながら抗菌薬や抗炎症薬による対症療法をおこなっているところです。
アシカのような海獣類は採食を含めて基本的に水中で生活しています。現在の状態では、動物病院に入院したとしても、アシカ本来の生活と異なる環境により、かえって体調の悪化を招くことが予想されるため、現在の飼育施設で展示を継続しながら治療をおこなっています。
高齢のカコが、住み慣れた施設でゆっくり療養できるよう、来園者のみなさまと少し距離を取っていただくこととしておりますが、ご理解いただき、静かに見守っていただきますようお願いいたします。
(2023年10月07日)