こちらでお知らせしたとおり、2023年4月28日に上野動物園で生まれたスマトラトラの子は、飼育係が介添え哺乳をしながら母ミンピとの関係維持に努めてきました。
しかし5月25日、ミンピが子に対して威嚇するようすを見せるようになりました。5月28日には威嚇がさらに激しくなったため、母子の同居を継続することは難しいと判断し、人工哺育に切り替えることにしました。子がトラとしてのコミュニケーションを継続できるよう、今後はミンピ以外の個体と格子越しに見合いをさせながら哺育していく予定です。
子は最近、足取りもしっかりとしてよく歩くようになりました。ミンピと離れた後もとくに気にするようすは見られず、6月3日にメスのマニスと格子越しに見合いをおこなったところ、マニスは子に対して鼻を鳴らし続け、子もマニスの傍らに自ら近づくなど、おたがいに関係良好な行動が見られました。
なお、これまでミンピは非公開エリアで管理していましたが、子との同居の終了にともない公開を再開します。
【動画】「マニス」との格子越しの見合い(撮影日:2023年6月3日)
〔上野動物園東園飼育展示係〕
◎関連ニュース
・
スマトラトラの子どもが生まれました──上野動物園では26年ぶり!!(2023年05月18日)
(2023年06月05日)