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アジアゾウの近況について
 └─2022/11/24
 現在、アジアゾウ放飼場では、環境改善のために砂の入替え工事をおこなっています。それにともない、大きな工事音が出ていることや、ゾウが室内にいる時間が増えていることについて、「スーリヤ」や「ウタイ」「アルン」母子を見守っていてくださるみなさまにご心配をおかけしていることと思います。放飼場の変化や、見慣れない工事車両にゾウたちが戸惑うようすを見せることもありますが、室内ではよくえさを食べ、これまでどおり休息もとっています。

 しかし、工事はまだ続くため、私たち飼育係はさまざまな工夫をおこなっています。ゾウたちが少しでも外にいる時間を増やすため、工事をしていないときには可能な限り放飼場の寝室側の部分まで出すようにし、外気にふれ、日光を浴びる時間を確保するとともに、ゾウたちが好む砂浴びの機会を提供しています。

 また、その日のゾウの状態や天候によっては放飼場の吊るしフィーダー(なかにえさを入れ、高い場所に吊るす給餌器)を出しているほか、長い時間をすごす室内でも遊べるよう、タイヤやブイを使用した遊具も設置しています。新しい遊具を設置すると、アルンはすぐに興味を持ち、積極的に遊んでいるようすが観察されています。さらに、工事前におこなっていた健康管理のためのトレーニングも屋外、屋内の両方で徐々に再開しています。

 引き続きゾウたちの状態を注意深く観察し、しっかりと健康管理をおこなってまいります。工事が終わるまでの期間、みなさまにはご不便、ご心配をおかけしますが、あたたかい目で見守っていただければ幸いです。

放飼場のフィーダー(えさをなかに仕込んだ遊具)
タイヤの遊具

(2022年11月24日)



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