上野動物園では、東園の「ゾウのすむ森」で現在3頭のアジアゾウを飼育しています。
2021年5月から、ゾウの飼育方法を「直接飼育」から「準間接飼育」に切り替えるための準備として工事をおこなってきました(
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※「準間接飼育」は、動物の飼育や健康管理などをおこなう際、動物と直接接する「直接飼育」と、動物とまったく接することのない「間接飼育」(猛獣の飼育など)のあいだに位置する方法で、檻や柵越しに動物の健康管理をおこないます。
今回の工事により、寝室それぞれに準間接飼育のための柵「プロテクテッド・コンタクト・ウォール」(PCウォール)を設置しました。これをあいだにはさんでトレーニングをすることにより、ゾウと飼育係の双方がさらに安全にゾウの健康管理や飼育作業をおこなうことができるようになります。
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寝室に設置されたPCウォール (撮影日:2021年11月30日) | PCウォール越しに飼育作業をおこなう飼育係。 見えているのはウタイ(メス)の鼻 (撮影日:2021年11月30日) |
一方で、屋内のようすが見られる窓のすぐ内側にもPCウォールを設置したため、中のようすが以前よりは見えにくくなっています。照明を明るくするなどの工夫をおこなっていますが、ゾウと飼育係と安全のためにご理解いただければ幸いです。
アジアゾウの展示について
展示時間 9時30分~16時30分
※天候や動物の状態により、展示時間が変更となる場合があります。
展示場所 東園「ゾウのすむ森」
※室内収容後はPCウォール越しの観覧となります。
観覧方法 自由観覧
注意事項
- 展示時間内でも、動物の健康状態などの理由により展示を中止する場合があります。
- 混雑時はゆずりあいにご協力ください。
- ガラス越しに屋内のようすをご観覧いただく部分は、PCウォールや日光の反射などにより見えにくい場合があります。
- 感染症対策の観点から、「密」状態をつくらずゆずりあってご観覧いただきますようお願いいたします。
(2021年12月03日)