環境省が進めているライチョウ生息域外保全事業では、平成27、28年度の2か年にわたり、乗鞍岳において計22卵の採卵をおこない、平成28年度末時点で、上野動物園、富山市ファミリーパーク、大町山岳博物館の3施設において計14羽を飼育しています。上野動物園には、オス3羽、メス1羽の計4羽がいます。
2017年5月20日、環境省事業としては初めて、野生由来の個体の飼育下産卵としては21年ぶりに、富山市ファミリーパークで産卵が確認されました。
そして5月23日、上野動物園でも産卵を確認しました。
5月23日に上野動物園で確認されたライチョウの卵
上野動物園のライチョウは、5月1日から見合いをおこない、5月19日から時間を決めて同居を始めました。同居開始当日の5月19日に初めての交尾行動が見られ、5月23日に1個の産卵が確認されました。
ライチョウのペア(左がオス、右がメス)
産卵された卵については、7日間程度貯卵したのち、人工孵卵をおこなう予定です。
(2017年05月24日)