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アイゾメヤドクガエル、再登場!
 └─2015/03/06

 上野動物園の両生爬虫類館で2015年3月3日から、アイゾメヤドクガエル(コバルトヤドクガエル型)の展示を再開しました。このカエルは、今年の2月1日まで開催していた特設展示「両生爬虫類鑑 まもる」で展示していましたが、特設展示終了にともない、常設展示に切り替えました。



 アイゾメヤドクガエルは南米の熱帯雨林に生息しています。ヤドクガエル類の一部は皮膚から強い毒を分泌しますが、この毒を原住民が吹き矢に塗って狩りに使っていたことから「ヤドクガエル」(矢毒蛙)の名がついたと言われています。

 またヤドクガエル類は、多くが赤や青、黄色などの鮮やかな体色をしています。この目立つ体色は、自分が毒をもっていることを敵に対してアピールする「警告色」であると考えられています。

 濃淡のある青地に水玉模様の外見は、毒々しいけれど美しく、小さいけれどもその存在感は大きく感じられます。また、多くのカエルが夜活動し、昼間はじっとしていますが、アイゾメヤドクガエルは警告色が有効にはたらく日中におもに活動しています。展示場の茂みの中で動くその美しい姿を観察してみてください。

〔上野動物園両生は虫類館飼育展示係 船藤史〕

(2015年03月06日)


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