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ガラパゴスゾウガメ、屋外展示場で展示開始
 └─2014/08/01

 ガラパゴスゾウガメは名前のとおりガラパゴス諸島に生息するカメです。「世界最大のリクガメとしてご存知の方も多いのではないでしょうか。

 日本の動物園では現在3頭のガラパゴスゾウガメが飼育されており、そのうちの2頭「タロウ」と「カメ吉」が上野動物園で飼育されています。

 体が大きいガラパゴスゾウガメは飼育するのに広い敷地が必要です。また、タロウとカメ吉を同居させるとケンカをしています。そこでふだんは、タロウのみを室内で展示し、カメ吉は非公開の場所で飼育しています。

 2014年7月14日、夜間に気温が著しく下がることもなくなってきたので、日光浴もかね、館内で展示していたタロウと非公開だったカメ吉を屋外の展示場へ移動しました。

 体重が193キロもあるタロウは、人力では外まで運び出せません。そこで好物のスイカを目の前に差し出し、外まで自力で歩くよう誘導します。体が大きくてもやはりカメですから歩くスピードは遅く、人間なら徒歩1分程度の距離を移動するのに約15分もかかりました。

 一方、体重60キロのカメ吉は、軽トラックや台車に乗せて数分で移動完了です。

 外に移動した直後、隣の展示場に別のゾウガメがいるので2頭は少し興奮気味でしたが、今では落ち着き、木漏れ日の下のんびりとすごしています。

 屋外で2頭を展示するのは、涼しくなる秋までの予定です。上野動物園のガラパゴスゾウガメ2頭をそろって見られるのはこの時期だけですので、夏休みを利用してぜひご覧ください。

写真上:スイカに誘われて歩いて移動する「タロウ」
写真下:屋外に出た「カメ吉」

〔上野動物園は虫類館飼育展示係 澤田大地〕

(2014年08月01日)



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