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子ども動物園の食事風景
 └─2012/12/14

 食事の時間、それは人間だけでなく動物にとっても幸せな時間だと思います。

 上野動物園子ども動物園では、動物たちの食事風景をみなさんにもっと間近で見ていただくため、運動場にいくつかのくふうをしましたのでご紹介します。

 ともだち牧場には大きな家畜として、アルパカ、ラマ、ロバ、そして小型の馬ミゼットホースがいます。彼らは午前中ふれあいの仕事(?)を終えると、お昼の食事タイムを迎えます。以前は少し離れた場所で餌を与えていましたが、今回みなさんの近くに餌箱を設置し、見やすくするため一番高い位置の柵を取りはずしました。アルパカとラマは蹄(ひづめ)が2つに分かれている偶蹄目のなかまで、上の前歯がありません。食事中に顔を上げたら、口の中をこっそりのぞいて見てください。

 ともだち牧場のとなりにはチャイニーズポットベリーというブタが2頭います。こちらも食事風景を見やすくするため、動物とみなさんの間の柵を1つに減らしてみました。ブタは、感心するほど食べるのが早い動物なので、運よく見ることができたら、食事メニューをチェックしてみてください。

 また柵を1つにしたことで、ブタを触れるようになりました。驚くほど硬いブタの毛を感じてみてください。2頭とも体は大きいのですが、ポットベリーというのはじつは通称ミニブタともいわれる小型の種類のブタです。非常に人懐っこいので、遠くにいても根気よく「ユキ」「ハル」と名前を呼べば、近くへ来てくれるかもしれません。

 動物たちとの距離がぐっと近づいた子ども動物園にぜひ遊びにきてください!

写真上:アルパカの食事風景
写真下:ブタの食事風景

〔上野動物園子ども動物園係 伊藤達也〕

(2012年12月14日)



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