上野動物園で、馬の行進が見られる場所をご存じですか? まだ見たことのない方は、15時45分ころに子供動物園へぜひおこしください!
行進の主役は、わずか数十年前まで日本人の生活に欠かせない存在であったものの、今では数十頭から百数十頭に激減してしまった日本在来馬と呼ばれる馬たちです。
行進する順番に従って紹介すると、鹿児島県トカラ列島原産トカラ馬「琥太郎」(オス)、沖縄県与那国島原産与那国馬「シン」(オス)、長野県原産木曽馬「幸泉」(メス)、愛媛県原産野間馬「えりか」(メス)の4頭です。
行進の経路は、子ども動物園内の曲屋の脇にある放飼場から子ども動物園正門を抜け、不忍池売店とモノレール西園駅前を通って子ども動物園裏側の寝小屋へ入る約300メートルのコースです。わずか数分間の行進ですが、「カッポ、カッポ」という蹄の音を響かせながらに、4頭が真っ直ぐに並んで歩く姿はとても微笑ましく、つい目尻が下がってしまうことでしょう。
すでにご存知の方は、コースのお気に入りの場所で、カメラを構えたり手を振ってくださったりと、まるでどこかのパレードさながらのようです。
馬の体調により、行進の時間や順番などを変更することはありますが、行進はほぼ毎日おこなっていますので、ぜひ一度ごらんください。
〔上野動物園子ども動物園係 川鍋政孝〕
(2012年11月30日)
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