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木曽馬「幸泉」の帰省と「初桜」の移動
 └─2012/06/29

 2012年4月13日から繁殖のために木曽馬の里へ帰っていた幸泉が、6月27日にようやく戻ってきました。今回は2回目の繁殖による帰省とあって、幸泉も慣れたものです。木曽馬の里でも、大物っぷりを発揮していたようで、放牧場から帰ってくるときは、いつも長老の前を道草しながら帰ってきたそうです。

「木曽馬『幸泉』が繁殖のため里帰り」(2012年04月20日)

 一方、2010年3月20日生まれの幸泉の子ども「初桜」は、この度木曽馬保存会に戻すことになりました。

「木曽馬『幸泉号』が出産!」(2012年03月21日)

 2年前生まれたばかりのころは小さかった初桜も大きく成長し、食い意地が張っているところなどは幸泉そっくりです。母親幸泉への関心が薄く、すぐに1頭でトコトコどこかへ行ってしまうため、幸泉があわてて後を追いかけていたのも、今では懐かしい光景です。いつもお気に入りの台の上でうたた寝している姿が見られなくなると思うと、少し悲しい気持ちになります。

 初桜は、幸泉が戻ってきた6月27日、木曽馬保存会に向けて旅立ちました。初桜は木曽馬保存会で、人が乗れるようにトレーニングをします。将来は人を楽しませてくれる馬になってくれることでしょう。今まで初桜を可愛がってくださったみなさん、ありがとうございました。

 また、これから出産を控える幸泉をあたたかく見守ってください。

写真上:お帰りなさい「幸泉」
写真下:輸送車に収まった「初桜」

〔上野動物園子ども動物園係 渡邊葵〕

(2012年06月29日)



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