上野動物園バードハウス1階に、コミドリコンゴウインコの特設ケージによる展示が始まりました。
コミドリコンゴウインコは、コンゴウインコのなかまでは世界最小種です。体重が約150グラムのとても小さなインコです。
英語でRed-shouldered Macaw(赤い肩のコンゴウインコ)と呼ばれるとおり、正面から見たときに肩のような部分だけに赤い羽が生えています。体が小さくてもほかのコンゴウインコと同様、ペンチのように強力で器用なくちばしで種子を上手に割って食べます。小型ですが寿命も長く、20〜30年生きるといわれています。
ここ数か月はバードハウス2階でルリゴシボタンインコと同居生活をしていて少し肩身が狭そうでした。もともと人と過ごしてきた時間が長い個体なので、人とのコミュニケーションを楽しむようすも見られます。
冬の寒い時期、小さなコンゴウインコが、暖かいバードハウスの入口付近でみなさんのお越しをお待ちしています。
〔上野動物園東園飼育展示係 石井淳子・前田美幸〕
(2012年02月17日)
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