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カンムリシギダチョウのクリスマスツリー──12/3
 バードハウス1階に入ってすぐ。そこにフシギなクリスマスツリーが登場しました。緑のまるい物体は──カンムリシギダチョウの卵なのです。

 カンムリシギダチョウは、「ダチョウ」と名がつくものの、ダチョウ目ではなく、シギダチョウ目シギダチョウ科の鳥。アルゼンチンやチリ南部にすんでいます。
 シギダチョウ類の鳥は(短距離ながら)飛ぶことはできるのですが、骨格的にはダチョウ目(とくにレア)にちかいといわれます。見た目はちょっとウズラっぽいのですが、目だつのが「冠羽」(かんう:頭頂部にはえる飾り羽)。アンテナのように、ピローンと立っています。興奮すると、これが垂直に立つのだとか(見たことありませんが)。
 シギダチョウ類は、たいてい単独かつがいでくらしていますが、このカンムリシギダチョウは例外で、 100羽ちかい群れをつくることがあります。

 そんなカンムリシギダチョウが10~11月、十数個の卵を産みました。卵はきれいな緑色をしています。ツリーに飾りつけた卵を見ると、人工物と思われるかもしれませんが、自然の色です。7個(無精卵)の中身を抜いて、羽とともに展示しました。なお、カンムリシギダチョウはオスが抱卵します。
 成鳥は、バードハウス近くのバードケージにいます。右から三つめのケージ。オニオオハシといっしょです。地上生の鳥なので、木の上ではなく、下を見てください。

(2004年12月3日)



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