上野動物園では、2011年9月27日(火)から、ジャイアントパンダの健康管理と繁殖を目的とした「ハズバンダリー・トレーニング」(注)をおこなうため、1頭しかご覧になれない時間帯が生じます。
対象となる動物
ジャイアントパンダ リーリー(オス)
シンシン(メス)
1頭のみの展示となる時間
午後3時~午後3時30分
※15分交代で、1頭ずつ展示します。
※上記以外の開園時間帯は、2頭ともに展示します。
ただし、時間は都合により変更になる場合もあります。ご了承ください。
期間 2011年9月27日(火)から当分の間
理由 ハズバンダリー・トレーニングをおこなうため
ジャイアントパンダを飼育舎内のケージ(檻)に誘導し、飼育職員の出す刺激(合図)に対して、前あしを出したり、生殖器を観察できる姿勢をとったりするよう訓練します。
この訓練により、検査のための採血や、ペアリングのタイミングを判断するために、生殖器の状態を観察することが容易になります。
ハズバンダリー・トレーニングは中国で飼育されていたときからおこなっていましたが、日本での飼育管理が安定したので、再開することにしました。
※ハズバンダリー・トレーニングについて
ハズバンダリー・トレーニングとは、飼育担当者が出す一定の刺激(合図)に対して、飼育動物が自発的に、飼育管理をおこなう上で都合のよい行動や姿勢をとるよう訓練することです。用いる刺激は、かけ声(号令)、笛やベルの音などの音声による刺激と、飼育担当者が示す特定の動作などの視覚的刺激に大別されます。
ハズバンダリー・トレーニングにより、麻酔をかけることなく動物の体に触れたり、状態を近くで観察したりできるので、動物の健康管理上にも非常に有益な点が多く、飼育動物の体重増減の変化などを管理する上でも重要とされ、多くの動物園でおこなわれています。
採血や注射といった健康管理をおこなう以外に、応用することにより、生殖器のマッサージで採精や注入により人工繁殖をおこなっている動物園もあります。
※写真は、ハズバンダリー・トレーニングのようす
(2011年09月22日)
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