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ユーラシアカワウソを再展示しました
 └─2011/08/05

 上野動物園のカワウソ舎では震災後、アクアマリンふくしまから緊急避難個体として受け入れたユーラシアカワウソのドナウ(オス、3歳)とチロル(メス、2歳)の2頭を飼育・展示していましたが、2011年7月15日のアクアマリンふくしま再オープンに合わせて、7月11日、2頭を無事返すことができました。このたび、動物がいなくなったカワウソ舎に、以前から飼育していたユーラシアカワウソのミーちゃん(メス)を再度展示しました。

 カワウソ舎は1927年(昭和2年)に建てられた上野動物園最古の動物舎で、行動展示としてアクリル水槽を増設した施設です。
 ミーちゃんは17歳になる老齢のカワウソで、以前はこのアクリル水槽の中で来園者の方に見ていただく餌やりの時間に活躍していました。今は、年齢のことなどを考慮してアクリル水槽での給餌はおこなっていませんが、餌のアジをプールの中に入れてありますので、潜って取ってきて食べるようすはごらんになれます。

 今は巣箱や木のうろの中で寝ていることが多く、若いカワウソに比べて活動する時間は短いのですが、そのかわり巣箱で寝ているときには、ふだん見えにくい水掻きのついた足などを、近くでゆっくり観察することができると思います。

(追記:残念ながら、ミーは2011年9月8日に死亡しました。)

写真上:食事中
写真下:お昼寝中

〔上野動物園東園飼育展示係 野島大貴〕

(2011年08月05日)



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