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キリンの同居
 └─2011/08/05

 上野動物園では2011年7月25日の休園日、職員たちの見守る中でキリンのコハル(メス、14歳)とヒナタ(オス、1歳)を初めて同居させました。

 6月27日に野毛山動物園からヒナタがやって来てから約1か月の間、少しずつ2頭の距離を縮めていきました。初めのうちコハルはヒナタの存在が気になってしかたないというようすでしたが、少しずつ慣れてきて、簡単な間仕切りだけの室内で仮同居をおこなったときもスムーズにできました。

 そんな状態ではありましたが、完全に同じ空間を使うということになると、神経質なコハルがどう動くかが気になっていました。

 同居させてみると、2頭ともまずは餌に夢中で、拍子抜けするほどあっさり完了しました。その後ヒナタがコハルに近づいても、コハルは逃げることも攻撃することもなく落ち着いたまま。コハルが近づくとヒナタは少し離れていきますが、心配していたような事態は起こりませんでした。

 同居から1週間ほど経ちましたが、コハルはヒナタがいることで以前と比べてかなり落ち着いてきたように見えます。ヒナタは相変わらずコハルと少し距離をとっているようですが、少しずつ人よりキリンにくっついて行動してくれるようになればいいと思っています(人工哺育のキリンなので、まだまだ人間の方が気になるようなのです)。

写真:(左)ヒナタ(右)コハル

〔上野動物園西園飼育展示係 高津磨子〕

(2011年08月05日)



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