昨年(2006年)の11月29日、育児嚢(母親のおなかの袋)から出てきたコアラの「モミジ」は、順調にすくすくと成長しています。
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モミジのニュース
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モミジの動画
2007年4月20日に体重測定をしたところ、 1.9キログラムでした。最近は、お母さんのミリーからはなれて遊ぶことも多くなり、かなり活発な動きも見られます。太めのユーカリの新芽を食べようとして、目一杯手を伸ばしたりするときは、見ているこちらがハラハラしてしまいます。
反面、お母さんのミリーは疲れぎみ(?)。今では一日中おんぶしていることはなくなりましたが、自分の体重の半分ちかくあるモミジを背負っているのですから、無理もないことなのかもしれません。寝ぼけマナコのときが多いようです。
オーストラリア園ではコアラだけでなく、2007年3月19日には、エミューのひなが孵化しました。現在、身長約50センチ。いっぱい餌を食べ、すくすくと育っています。エミューのひなの体に独特のしま模様が見られるのは、ひなのうちだけです。この機会にぜひごらんください。
「動物が見えない」と不評(?)だったコアラ館の小獣たちですが、これまでよりは見られる機会が多くなってきました。展示室内の日長を調整したり、餌の内容、量を調整したりして、工夫をしています。まだ、開園時間内にいつでもごらんになれる状態ではありませんが、お客さんのいらっしゃる時間帯に合わせて動物の活動するすがたが見られるよう、努力中です。
現時点での「ねらい目」は、午後1時から2時ごろ。ユーカリの交換は午後1時30分なので、その前後におこしください。
ウォンバットの「チューバッカ」君には、あたらしい遊具をあたえました。ユキヒョウ担当者のアイデアを拝借し、漁業用のブイと竹、ローブなどを組み合わせた「おきあがりこぼし」です。これまで、丸太の「抱き枕」を抱いた寝すがたがカワイイと評判のチューバッカ君ですが、この遊具で遊ぶときは、かなりアクティブな一面を見せてくれます。どのていど「アクティブ」なのか、多摩動物公園で、ぜひ実際にごらんください。
このほかにも、パルマワラビーの「サボテン」ちゃんの赤ちゃんが育児嚢から顔を出したり、オーストラリア園はにぎやかな季節を迎えています!
写真上:コアラの赤ちゃん「モミジ」
写真下:ウォンバットの「チューバッカ」君
〔多摩動物公園南園飼育展示係 高橋孝太郎〕
(2007年4月27日)