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コアラの赤ちゃん近況──2007/01/05

 こちらのニュースでお知らせしたとおり、2006年11月29日、多摩動物公園のコアラ「ミリー」(メス、6歳)と「モモジ」(オス、9歳)のあいだに生まれた赤ちゃんが、母親のおなかの袋(育児嚢)から外に出てきました。

 それから1か月とちょっと。赤ちゃんの近況をお知らせします。当初、赤ちゃんが袋から顔を出し始めたころは、鼻だけが大きく面長な顔立ちで、あまりコアラらしくありませんでした。しかし、最近は顔形もふっくらとしてきて、愛くるしいすがたになってきました。また、これまでなかなか性別を確認することができなかったのですが、先日、ようやくメスと判明しました。

 袋から出たばかりのころ、日中は袋に戻り、顔や上半身だけを出して寝ていることが多く、夕方近くになると袋から出てきて、母親の胸や腕から背中へ活発に動きまわっていました。昨年(2006年)末には、担当者がユーカリの枝替えをしていときなど、母親の背中にしがみついたまま、いっしょに移動するすがたが見られるようになりました。

 ミリーは初産でしたが、とくに心配になる点はなく、のびのびと子育てをしています。毎日見ている私でも、赤ちゃんコアラを見るたびに、日々大きくなっているなと感じます。これからますます可愛いくなり、愛くるしいすがたを見せてくれることでしょう。

〔多摩動物公園飼育展示課 横田利明〕

・動画:東京ズーネットBB「コアラの赤ちゃん」(2006年12月20日撮影)

(2007年1月5日)



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