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コアラを増やそう──2006/05/12
 繁殖をめざし、多摩動物公園から埼玉県こども動物自然公園に出かけていた、コアラの「ミリー」と「アヤ」のメス2頭。二世誕生に期待がかかっています!

 多摩動物公園は、神戸市立王子動物園と埼玉県こども動物自然公園とのあいだで「共同繁殖契約」をとりむすび、コアラの繁殖にとりくんでいます。2006年2月から3月にかけて、多摩からミリーとアヤの2頭、王子動物園から「モモジ」(オス)が、埼玉に移動しました。

 その結果、2006年4月17日、ミリーとモモジのあいだで交尾を確認。残念ながら、アヤは交尾にはいたりませんでした。

 コアラの妊娠期間は約1か月です。しかし、出産直後の有袋類の子どもは非常に小さく、また、すぐに母親の袋に入ってしまうため、出産の確認は簡単ではありません。妊娠期間が約1か月だとはいえ、子どもが確認できるのは出産後約2か月たってからのことです。

 こうした「短期移動」による繁殖計画は、これまであまり例がありませんが、希少動物の繁殖方法として注目を集めています。移動期間は、ミリーが2006年2月28日から4月21日、アヤが3月28日から5月12日、モモジは2月6日から5月10日でした。

写真上 ミリー
写真下 アヤ

・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のコアラはココ

(2006年5月12日)



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