現在、多摩動物公園ではたくさんのヤマユリが花を咲かせています。

　多摩丘陵では少なくなってしまったヤマユリですが、多摩動物公園では2017年からヤマユリの保護を続け、今年は約1,400株（そのうち約1,000株が開花株）を確認することができました。この数は活動前の約3倍で、保護活動が実を結んだ結果と言えると考えています。

　具体的な活動としては、園内の自生状況を調査し、草刈りの際にヤマユリを刈らないようにしたり、花の重みで折れないように支柱を立てたりするなどの取組みをしています。

　ヤマユリの花はユリのなかでも最大級で、たくさんのヤマユリが一面に咲くようすは圧巻です。また、花の香りは甘く濃厚でとても強く、見た目だけでなく香りも楽しむことができます。

　特に、コアラ館周辺やタヌキ舎脇、昆虫坂下の斜面などでたくさんの花を見ることができます。また、動物園ならではの特徴で、ターキン舎やコウノトリ舎ではすぐ近くにヤマユリが咲いているため、ヤマユリといっしょに動物を観察することができます。

　正門やベビーカー置き場、ウォッチングセンターなどに見どころマップを用意しましたので、ぜひご活用いただければと思います。

　これだけの数のヤマユリが見られる場所は、都内ではとても貴重です。ぜひ園内を巡り、動物たちの観察といっしょに、たくさんのヤマユリが花咲く優雅な光景をお楽しみください。


ヤマユリみどころマップ
〔多摩動物公園施設係　岡野〕

（2022年07月21日）