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群れの一員になったキリン「トナ」
 └─ 2022/01/21
 2021年9月22日に市原ぞうの国(千葉県市原市)からキリン「トナ」(メス)2歳が多摩動物公園にやってきて、約4ヵ月が経ちましたので、来園から現在までのようすをご紹介します。

 トナは搬入作業中、少し警戒したようすでしたが、検疫のための隔離室に移動したあとは落ちついたようすで、夕方には飼育員に顔を近づけて、においをかいでいることがありました。夜間は給餌したシラカシの葉の採食と、ワラの上に座って休んでいるようすが夜間の録画映像で確認できました。


キリン舎図面

 翌日から隔離室の扉を開放し、小パドックで柵越しに群れとの顔合わせを始めました。扉を開けた直後はやはり警戒していましたが、部屋の出入りを繰り返しながら、少しずつ群れがいる方向へ近づいていきました。群れのキリンたちとトナは互いに興味津々で、首を伸ばしてにおいをしきりにかぐなど、最初の顔合わせは無事に終わりました。

 しかし、その後の数日間は隔離室を警戒してしまい、室内にいっさい入らなかったため、夜間の休息や採食のようすは確認できませんでした。けれども、日中は職員の手からシラカシやペレットを食べ、人に対してはあまり警戒していないようでした。3日後の9月26日にはすんなり部屋に入り、採食しているようすを確認することができました。


職員からシラカシをもらうトナ
奥に見えるのは「ジル」(オス)

 そして、27日間の検疫を終えて10月19日に群れ入りしました。トナは落ち着いたようすで大放飼場内を歩き、群れの個体と触れ合うようすも確認できました。その日の収容時は少し落ち着きがありませんでしたが、群れにつられるように最後尾でゆっくりと群れ室(夜間にキリンを収容する屋内施設)に入っていきました。

 翌日の収容時にはちゃっかり群れの中央にいて、スムーズに部屋に戻りました。それでも、その後の数日間は収容する際に群れのいちばん若い個体である「ジャガ」とともにえさを食べるのに夢中になって、群れから取り残され、職員が迎えにいくというちょっとした出来事もありました。


群れ入り直後のようす
中央でこちらを向いているのがトナ

 現在ではもうすっかり群れの一員ですが、1頭でいることが好きなのか、日中は群れから離れてペリカン池の近くにいることが多いです。種雄である「ジル」がたびたびトナに近づいていくのも確認できていて、ほかのキリンたちと穏やかにすごしています。数年後の話にはなりますが、トナが出産し、いいお母さんになってくれることを担当職員一同心待ちにしています。

〔多摩動物公園北園飼育展示係 前田〕

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