昆虫生態園ではふだん終齢幼虫を飼育している箱をお家に仕立て、クリスマスの飾り付けをした「オオゴマダラのお家」を展示しています。
例年オオゴマダラの金色に輝くさなぎをリースなどに飾り付けて展示していましたが、ご覧いただいたお客様からは「本物なの?」「生きているの?」との声が聞かれます。確かにつくり物に見えないこともない……。そこで今年は少し趣向を変え、さなぎの前後の期間も見ていただけるようにしました。
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前蛹とさなぎ | 「オオゴマダラのお家」 |
「お家」のなかをのぞいてみると、中央には終齢幼虫、天井にはえさから離れて蛹化(ようか:さなぎになること)を待つ前蛹(ぜんよう)、金色のさなぎや成虫のはねの色が透けて見える羽化間近のさなぎがいます。オオゴマダラのさなぎ期間は2週間ほどですが、特に前蛹の期間はわずか1日で終わってしまうので、期間中前蛹をご覧いただけるよう日齢の異なる幼虫を準備し、順次追加しています。
いろいろなステージがあることで、生きているさなぎが実感できると思います。25日までの期間限定です。ぜひ「お家」にお立ち寄りいただき、前蛹から羽化までの一連の変化をお楽しみください。
期間 2021年12月25日(土)まで
場所 昆虫生態園 チョウ育成室コーナー
(2021年12月17日)