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ニホンジカ(ヤクシカ)のヨーネ病発生について
 └─ 2021/06/30(07/14更新)
 多摩動物公園のヤクシカ舎で飼育中の個体から、家畜伝染予防法において蔓延の防止などが定められているヨーネ病が発生しましたのでお知らせします。

 現在、家畜保健衛生所から指導を受け、防疫対策を実施しています。

ヨーネ病について
 ヨーネ病は、家畜伝染病予防法で定められた家畜伝染病であり、糞便中に排泄されたヨーネ菌(Mycobacterium avium subspecies paratuberculosis)を経口摂取することにより感染する、反芻動物の感染症です。

感染判明までの経緯
6月9日
 今年2月以降に、抗酸菌(※)が原因と疑われる異常個体が散見されたため、家畜保健衛生所に報告・相談、あわせて検査を依頼。
6月11日
 飼育する18頭のうち、治療のために隔離している2頭から糞便を採材し、家畜保健衛生所に検査を依頼。
6月14日
 検査した2頭、いずれもリアルタイムPCR検査によりヨーネ病患畜であると連絡あり。

※結核菌、ヨーネ菌を含むMycobacterium属菌を抗酸菌という。

判明後の措置状況
6月15日
 家畜保健衛生所の職員が来園し、家畜伝染病予防法に基づくヨーネ病対応について指示・指導を受ける。
6月19日
 仔1頭(6月5日生まれ)が死亡。家畜保健衛生所に指示を仰ぎ、解剖は実施せず。
6月28日
 3頭(うち1頭は陽性個体の仔)を殺処分し、6月19日死亡の1頭とあわせて4頭の死体を家畜保健衛生所に引き渡し、解剖を家畜保健衛生所でおこなった。
6月29日
 死体を家畜保健衛生所で焼却処分。
 家畜伝染病予防法に基づき6月29日付東京都公報に掲載。

現状および今後の対応(7月14日更新)
 その後、当園で飼育していた残り14頭のヤクシカの感染状況についても調査を検討してきました。家畜保健衛生所に12頭のヨーネ病の検査を依頼したところ、7月2日に11頭の感染(陽性)が確認されました。このため、陽性個体11頭と陽性個体から生まれた仔2頭についても、7月14日に殺処分しました。

 なお、陰性だった1頭は隔離施設において飼育継続するとともに、家畜保健衛生所の指導・助言に基づき継続して定期的な検査をおこなっていく予定です。

 また、飼育展示施設についても、家畜保健衛生所の指導・助言に基づき、消毒などを実施してまいります。
 
 当園では今回のヨーネ病の発生を受け、園内の衛生管理の再徹底を進めます。また、引き続きヨーネ病発生についての原因究明をおこなうとともに、家畜保健衛生所の疫学調査に協力し、再発防止の徹底に努めてまいります。なお、ヤクシカの展示再開は未定です。

(2021年06月30日)
(2021年07月14日:現状および今後の対応を追記)



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