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63回目の開園記念日にあたって
 └─2021/04/30(05/05更新)
 昨年(2020年)に続き、今年も臨時休園中に来園者のいない「開園記念日」を迎えます。このような状況が2年連続となるとは想像できなかったことです。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により医療体制がひっ迫し、2021年4月25日から5月11日まで東京都等に緊急事態宣言措置がとられている状況であり、今なお感染拡大の状況は予断を許しません。みなさまとお会いできないのは非常に残念ですが、今は、できる限り、感染拡大防止に努めるしかありません。

 動物園動物と新型コロナウイルス感染症については、昨年来、散発的に無症状の飼育担当者から動物へ感染し、海外ではトラやユキヒョウ、ライオン、イタチ、ゴリラなど、多種の動物園動物と犬猫などのペットで感染が報告されました。国内の動物園動物の感染例はありませんが、飼育動物と職員の健康管理は大変重要であり、引き続き、人員体制を工夫しながら慎重に飼育管理作業を進めています。

 これに関して、米国では新型コロナウイルス感染症ワクチンの動物園動物への実験的使用が承認され、2021年3月にサンディエゴ動物園のゴリラが接種を受けたと報告されました。ヒト用ワクチンと比べると、標的とするウイルスは同じですが免疫反応を高める成分が異なっているそうです。米国内の新型コロナウイルス感染症のまん延状況を改めて知るとともに、ヒトにも動物の両方の感染対策を取るための研究等が今後の対策へも役立つと考えられることから、注視していきたいと思います。

トナカイを観察中
たまたま発見!」カードでジュウニヒトエを発見

 さて、昨年末からの臨時休園期間中、多摩動物公園には「はやく動物園で動物に会いたい」「動物の健康状態が心配」「子どもたちとの思い出のある場所なので訪れたい」等、たくさんのご意見が寄せられています。また、「もっとたくさん動物の情報を発信してほしい」とのご意見もいただきました。園としては、限られた体制の中で、今後も公式サイトやSNSでの情報発信について工夫しながら取り組んで参りますので、温かく見守っていただければ幸いです。

 現在、今年度のライオン展示・ライオンバス運行再開と新しいアジアゾウ舎のオープン、コロナ対策を踏まえた動物園の楽しみ方の園内掲示など、再開に向けた準備を着実に進めています。今はその判断を待つ状況であり、もうしばらくお待ちいただければ幸いです。

 多摩動物公園では、動物、職員、そして園内の自然がみなさまの来園をお待ちしております。

〔多摩動物公園長 渡部浩文〕


(2021年04月30日)
(2021年05月05日:開演記念日の園長挨拶ツイートを追加)



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